熱中症と夏バテの違い

暑さによる体調不良と聞いて思い浮かべるのが「夏バテ」だと思いますが、

熱中症と夏バテの間には明確な違いがあります。

実は熱中症は病名ですが夏バテは病名ではありません。

夏バテには医学的な定義はなく、

暑さによって体が疲れてしまった状態を総称した呼び方になります。

一方で熱中症は食中毒と同じように「暑さにあたった」状態なので病名です。

最近、夏バテの機序が解明されてきています。

夏バテは暑さそのものだけではなく、

暑さで冷たいものを食べすぎて体が冷えてしまうことでも起こります。

食べ物を消化するのに必要な胃酸や酵素は体温と同じぐらいの温度で活発に働きますが、

冷たいものを食べすぎて胃腸が冷えると胃酸や酵素の働きが鈍くなって消化不良になるのです。

夏バテはさまざまな症状が出る熱中症とは異なり、

食欲の低下や吐き気などの消化器症状が中心ですが、

病気ではないので基本的に病院での治療は必要ありません。

冷たいものの食べすぎに注意して十分な栄養と睡眠をとることが大切です。

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