貯筋のすすめ
老後に備えてお金を貯めることを貯金といいますが、
老後を寝たきりにならないよう、
健康的にすこやかに過ごすために運動などをして筋肉をつけていくことを貯筋といいます。
ちなみに島田紳助さんも「老後のために必要なのはお金と筋肉とおもしろい友達」とおっしゃっています。
我々の筋肉は20代をピークに年を重ねるごとに減少していき、
50代以降では毎年1~2%ぐらい減少していきます。
運動の少ない人ですと足の筋力は70歳ではピーク時の約70%、
80歳では約半分程度になるとされています。
実際のところ年代別の体重に占める水分量は一般成人の場合ですと約60%、
これが高齢者になると約50%にまで減少します。
というのは筋力には水分を蓄える貯水機能があって、
筋力が衰えるとその分体重に占める水分量も減少していきます。
なので高齢者ほど夏の暑い日に発汗や不感蒸泄などで体の水分が失われると、
脱水症になったり熱中症になるリスクが高くなります。
また筋肉があればそれだけ基礎代謝量も上がりますので体が冷えすぎたりもしにくくなります。
それに寝たきりになって歩けなくなると、
第二の心臓とよばれているふくらはぎの筋肉が収縮して足の血液を全身に送ることができなくなるので、
脳に必要な酸素や栄養素が行きわたらなくなって認知症になるリスクも高くなります。
特に下半身は歩行や立ち上がりなどに必要な筋肉があるだけではなく体の筋肉の70%を占めているので、
普段運動されていないのでしたら軽いスクワットやウオーキングなど、
無理のないところから始められるのがいいのではないかと思います。