梨状筋症候群について

★梨状筋症候群とは

梨状筋とはお尻の深い所にあって仙骨の前面から大腿骨の大転子に伸びている筋肉です。

梨状筋症候群とはこの梨状筋が長時間の座位、

例えば長時間に及ぶ車の運転やデスクワークなどで固くなって、

梨状筋の下を通っている坐骨神経が圧迫されることによって、

おしりから太ももの後面、ふくらはぎにかけて痛みや痺れなどが出ます。

★梨状筋症候群の検査法

仰向けに寝ていただいて膝を立てた状態で片方の足をもう片方の足の上に組んで上の足の膝を外側に倒していきます。

この時にお尻から太ももの後面ふくらはぎにかけて痛みや痺れなどが出れば梨状筋症候群の可能性があります。

★梨状筋症候群の一般的な治療法

病院ではロキソニンなどの痛み止めの薬、末梢神経障害性疼痛治療薬、筋弛緩薬などが処方されます。

また梨状筋の下を通る坐骨神経に麻酔をかけるブロック注射をすることもあります。

それでも効果がない場合には手術で梨状筋の一部を切り離して坐骨神経への圧迫を取り除く場合もあります。

個人で家庭などでできる治療法は仰向けに寝た状態で梨状筋の固くなっている部分にテニスボールを置いて、

お尻を動かしてテニスボールを転がすことによって、

固くなっている梨状筋をほぐして坐骨神経への圧迫を取り除く方法もあります。

★当院での治療法

当院でも固くなっている梨状筋をほぐして柔らかくして坐骨神経への圧迫を取り除くことによって症状の改善をはかります。

また梨状筋が固くなる原因である股関節や身体の歪みなども改善して症状の出にくい身体づくりを目指していきます。

★日常でできる予防法

長時間に及ぶ座位の姿勢でお尻が圧迫されて梨状筋が固くなることによって、

その下を通っている坐骨神経が圧迫されることが梨状筋症候群の主な原因です。

梨状筋を圧迫する座り方で一番多いのが背もたれにもたれずに、

前かがみで背骨が前に曲がって骨盤が後ろに倒れた状態での座り方です。

この座り方は腰の骨に負担が集中するとともに椎間板や周辺の靭帯、筋肉などにストレスをかけるので腰痛の原因にもなります。

椅子に座る時は深く腰をかけて骨盤が立つように意識しましょう。

腰に丸めたタオルやクッションなどをあてて座ると自然と骨盤が立って梨状筋への圧迫が軽減されます。

ブログカテゴリー

アーカイブ