熱中症対策その③
昨日8月7日(水)は立秋で暦の上では秋になりますが、
週間天気予報ではまだまだ猛暑日が続くそうです。
さて前回の熱中症対策では、
炎天下やそういった環境下においての強度の高い労働や運動によって体温が上がった際に、
脳が自律神経を通して血液を体内から体表面に送ったり発汗を促すことによって体温を下げることについてお話をしましたが、
その際にどうしても水分が必要になってくるので、
今回は炎天下で熱中症にならないために、
こまめに水分を取ることの必要性についてお話をします。
人間の体内を循環している血液やリンパ液の大部分は水分で構成されています。
しかし炎天下で大量の汗をかくと体内の水分が失われていきます。
体内の水分が失われると体内を循環している血液やリンパ液の水分も失われていきます。
そうなると全身の臓器や筋肉などの細胞に酸素や栄養を運んでいる血液やリンパ液の流れが悪くなり、
酸素や栄養が足りなくなった臓器や筋肉にさまざまな不調が起こります。
脱水症を伴った熱中症による体のだるさや脱力感、足がつる症状は、
筋肉に十分な酸素と栄養が届かなくなることで起こります。
頭痛は脳に十分な血液が巡らなくなった状態、
吐き気や腹痛は胃腸の血液が足りなくなったことによる症状です。
さらに体温が上がると体内の血液を体表面に送ることによって体内の熱を体外に放散しますが、
血液中の水分が失われて血流が悪くなるとそういった機能にも支障をきたすことになります。
あと熱中症対策においてもう一つ重要なことは、
体の内部の深部体温を下げることですが、
これには冷たい飲み物を飲んで体の中から体温を下げるのが一番効果的です。
寒さで体が凍えている時に熱い飲み物やスープなどを飲むと体が芯から温まりますが、
それの逆をすればよいと考えていただければよいかと思います。
次回は熱中症予防もしくは熱中症時において、
体内の深部体温を下げることの重要性についてお話します。