熱中症対策その④
もうじきお盆にもかかわらず、
まだまだ厳しい残暑が続いておりますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今朝電車に乗ったら朝のラッシュ時にもかかわらず心なしか人が少なかったような感じだったので、
もうお盆休みに入っている所もあるのかもしれませんね。
さて体温には体表面の温度と体の内部の深部温度がありますが、
熱中症対策においてはこの体内の深部温度を下げることがことのほか重要になってきます。
なぜなら体表面の温度は上がりすぎれば水をかけるなり冷房にあたるなりして容易に下げることができますが、
上がりすぎた体内の深部体温を下げるとなるとなかなかそういう訳にはいきません。
なので炎天下で体内の深部体温が上がりすぎて熱中症になるのを防ぐには、
かき氷やアイスクリームを食べたり、
冷たい飲み物を飲むなどして体内から体温を下げる以外に方法はありません。
熱中症の一番怖いところは体内の深部体温が上がりすぎて臓器が熱でやられてしまうことです。
通常体温は脳からの自律神経の働きによって36度ぐらいに設定されていますが、
体温が上がりすぎて41度を超えてしまうと、
体の筋肉や臓器を構成しているタンパク質は変性してしまいます。
そして熱によって変性したタンパク質は二度と元に戻ることはありません。
フライパンで焼いた目玉焼きをどれだけ手を尽くそうが元の生卵に戻すことが出来ないのと同じです。
特に体内の深部温度の上がりすぎで脳が熱にやられてしまうと後遺症が残る可能性がとても高いです。
そういう意味において暑いときに頭から水をかぶるという行為は、
一番大事な脳を熱から守るための本能的な行為なのかもしれません。