暑さ指数
外出の際にその日の熱中症の危険度を知ろうとする時、
ついつい天気予報のその日の気温にばかり目が行きがちですが、
実は熱中症の危険度は気温だけで決まるわけではありません。
暑さ指数というものがあって、
これは気温(室温)と湿度、輻射熱(赤外線)の3項目を数値化したものです。
ちなみにこの場合の輻射熱とは、
太陽から発する熱以外にも地面やアスファルトやコンクリート、建物に蓄積している太陽からの熱、
もしくはエアコンの室外機や自動車のエンジンなどから発せられた熱などのことをいいます。
ちなみに暑さ指数が31℃になると原則として外での運動は中止することが推奨されています。
3項目がそれぞれ暑さ指数に関与する割合は、気温が1割、湿度が7割、輻射熱が2割となっており、
気温よりも湿度のほうが熱中症に大きく関与しています。
というのは我々人間の体は暑いときには汗をかいて、
その汗が蒸発して皮膚表面の熱を奪うことによって、
体表面の温度をさげて体温が上がりすぎるのを防ぐという仕組みになっているのですが、
湿度が高すぎると干した洗濯物が乾きにくいのと同じようにかいた汗も蒸発せずにそのまましたたり落ちるので、
体表面の温度が下がらない分体温が上がりすぎて熱中症になるリスクが高くなります。
だから梅雨型熱中症といって気温が暑くなりかけの湿度が高い時期に熱中症になる人が増えるのです。
なので熱い夏の日に部屋で過ごす際には、
エアコンで部屋を冷やすだけではなく同時に除湿器も併用して部屋の湿度も取り除くのをお勧めします。
あと最近では暑さ指数を測れるアラーム付きの熱中症計が市販されていますので、
一家に一台あれば家庭での熱中症予防に役立つのではないかと思います。
なので熱い夏の日にお出かけの際には天気予報の気温だけでなく暑さ指数も参考にして、
その日の行動の計画を立てるのがいいのではないかと思います。