師匠(指導者)をもつということ②
今回もまた師匠(指導者)を持つことの重要性について書かせていただきます。
例えばあなたが何かお店を開業したといたしましょう。
ところが開業したにもかかわらずお店はなかなか繁盛しません。
もちろんあなたは経営者ですのでこの状況をなんとかしてお店を繁盛させなければ、
たちまち自分自身の生活が行き詰ってしまうのは目に見えています。
こういった時に大抵の場合は何をするかといいますと、
経営本やビジネス本、自己啓発の本などを買い込んできてお店が暇な時間を利用してそれらを読み漁るということをしがちです。
もちろん経営や仕事をするにあたって、
ノウハウやアイデアを仕入れるという意味においてはそういった事をするのも大事ですし、
それらの本の中には問題解決の実例やヒントが沢山書かれているのもまた事実です。
しかしお店の経営不振の原因があなた自身の問題だとしたらどうでしょうか?
例えばあなた自身や店内が不潔だったり髪の毛がボサボサだったり、
お客様に対する口のきき方や態度が横柄だったりして、
お客様に対して知らず知らずのうちに不快感を与えていたとしたらどうでしょうか?
経営本や自己啓発の本を書いている著者はあなたに会ったこともなければあなたのことを知っているわけでもありません。
それに誰もあなた一人のためだけに本を書く人なんて一人もいません。
なぜならそんな本をかいてみたことろであなた一人だけに売れてそれで仕舞いになるからです。
経営本やビジネス本を読み漁る以外にも経営や自己啓発のセミナーに参加するという場合もありますが、
ほとんどの場合ここでもまたビジネスノウハウやアイデアを叩き込まれるだけで、
セミナー講師はあなたの悪い所を指摘して叱ってくれるわけではありません。
なぜならお金を支払ってセミナーに参加してくれている以上、
セミナー講師からしてみればあなたは大切なお客様です。
なのでたとえあなたの悪い所が少々目についたとしても、
大切なお客様の気分を害するようなことはなかなか言いにくくなるというわけです。
もちろん料金的には高くつきますが、
筋トレのパーソナルトレーナーみたいに個人コンサルを雇って個人的に経営指導をしてもらうという方法もあります。
で、ここでなぜ師匠(指導者)が必要になってくるのかといいますと。
あなたにとって師匠(指導者)というものは、
他の人が気兼ねしてなかなか言いにくいあなたの悪い所や改善すべき点などを忌憚なく指摘して叱ってくれます。
なのであなたにとってはけっして居心地のいい関係性ではありませんしむしろ怖い存在でもあります。
しかしその反面に師匠(指導者)というものは、
もしあなたが経営をする上で何か問題や壁にぶち当たった際には、
誰よりも的確な助言やアドバイスなどをしてくれる存在でもあります、
なぜなら師匠(指導者)にとってはあなたが今ぶち当たっている問題や壁などは、
あなたよりも先に乗り越えて解決してきたものだからです。
経営者になればあなたの悪い所や改善すべき点などを忌憚なく指摘してくれるひとは誰もいません。
お客様があなたの対応に対して不快感を抱けばそのお客様は黙ってあなたの前から消えていくことになるだけです。
そういう意味においてはあなたの悪い所や改善すべき点などを忌憚なく指摘してくれたり、
経営をする上で何か問題や壁にぶち当たった際には誰よりも的確な助言やアドバイスをしてくれる、
師匠(指導者)という存在ほど有難いものはないのではないかと思います。