坐骨神経痛について

坐骨神経は腰椎ならびに仙骨の仙骨孔から足の後面にかけて伸びる小指ぐらいの太さで、

しかも腰から足の爪先まで伸びている人体で最も太くて長い神経です。

坐骨神経痛とはこの神経が通っている腰、お尻、太もも後面のいずれかの筋肉が固くなって、

神経が締め付けられることによって起こる痛みや痺れです。

特に多いのは長時間の座りっぱなしや足を組んで座る癖などによって、

腰、ならびにお尻や太もも後面の筋肉が固くなって神経が圧迫されることによるものです。

個人でできる予防法としては、

お仕事などで長時間の座りっぱなしが多い方の場合は、

お尻や背もたれに柔らかい座布団などを敷いて腰やお尻にかかる圧迫を和らげる。

熱いお風呂に入ってお尻や太ももの筋肉をマッサージして緩める。

腰を捻るなどして腰、ならびにお尻や太もも後面の筋肉に対して適度なストレッチする。

あと日常生活での姿勢や動作にも気をつける事や普段から適度な運動を心がけて体の血流やリンパの流れを良くして、

それらの循環が滞って筋肉が固くならないようにしておくのも大事になってくるのではないかと思います。

では坐骨神経痛の時に逆にやってはいけない事は何なのかと言いますと、

まずは重い物を持ち上げようとしない事です。

重い物を持ち上げることによって腰に過度な負担がかかり症状を悪化させてしまう恐れがあるからです。

もし持ち上げるとするならば一度しゃがんだ状態にして持ち上げようとしている物に対して自分自身の体を近づけてから、

持ち上げようとしている物に手をかけてそれから曲げている足を伸ばしてその時の足の力で持ち上げてください。

立ったまま腰を曲げて腰を伸ばす時の力で持ち上げようとすると、

腰に過度な負担がかかり症状を悪化させてしまう恐れがあります。

あとは悪い姿勢での長時間の座りっぱなしも禁物です。

座ってデスクワークなどをする時はきちんと骨盤を立てたまま背筋を伸ばして座り、

椅子の高さは手を机の上に置いた時に肘の角度が90度ぐらいに曲がるぐらいの高さに合わせてください。

最後に予防としてストレッチと運動を取り上げましたが過度のやりすぎには要注意です。

当院では坐骨神経痛の治療に関しては原因となっている腰やお尻、太ももなどの筋肉をほぐすことによって、

坐骨神経への圧迫を取り除くとともに適度なストレッチも取り入れて筋肉の柔軟性をつけていきます。

ご自身で上記の対策をしたにもかかわらず症状が改善しない場合はぜひ当院にご相談ください。

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