坐骨神経痛について
★坐骨神経痛とは
坐骨神経痛は腰や仙骨部から出て脚に伸びる坐骨神経の走行に沿って臀部から大腿後面、
下腿部にかけての痛みや痺れの総称で、
この坐骨神経が筋肉や靭帯などによって圧迫されることによって起こります。
★坐骨神経痛の原因
坐骨神経を圧迫して坐骨神経痛を引き起こす主な原因は、
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、梨状筋症候群などがあります。
★坐骨神経痛の症状
主な症状は臀部から大腿後面、下腿部にかけての痛みや痺れですが、
腰部脊柱管狭窄症の場合には、しばらく歩くと臀部や大腿後面に痛みが生じ、
しばらく休むと症状は治まりますが、再び歩きだすと症状が現れるという間欠性跛行がみられます。
★坐骨神経痛の検査法
一番よく使われているのは患者さんを仰向けに寝かせて膝を伸ばした状態で30度以上上げていくラセーグテストです。
この時に患者さんが痛みを感じているかどうかを確認します。
病院などでは、MRI検査やCT検査、レントゲン検査などが行われます。
★坐骨神経痛の一般的な治療法
薬物療法では消炎鎮痛剤、疼痛改善剤、ステロイド剤、筋弛緩薬などといった内服薬や、
神経ブロック注射などが用いられます。
また血流を改善するためのホットパックなどの温熱療法、腰椎ベルトやコルセットなどの装具療法などもあります。
★当院の治療法
当院では、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などは、
脊柱の椎体の間隔を手技で広げて神経への圧迫を取り除くことによって症状の改善をはかります。
また梨状筋症候群に関しては臀部の筋肉をほぐすことによって神経への圧迫を取り除きます。