顎関節症について
★顎関節症とは
顎関節症とは顎関節に何らかの形で症状が現れる状態の総称で、主に以下の3つがあります。
・咀嚼筋通障害
顎を動かす筋肉に痛みが出ている状態。
・顎関節円板障害
顎関節の中にある関節円板(顎関節の骨と骨との間にある繊維軟骨)がずれている状態。
・変形性顎関節症
顎関節を構成している骨が変形している状態。
★顎関節症の原因
嚙み合わせ異常、ストレス、歯ぎしり、食いしばりなどが主な原因とされています。
また女性に多く発症し、女性ホルモンのバランスを崩しやすい40代半ば~50代半ばぐらいに多くみられます。
★顎関節症の症状
口を開けた際の顎関節や咀嚼筋の痛みや関節雑音、口が開かないなどの開口障害などがあります。
★顎関節症の検査法
先ず開口時に口がどれくらい開くのか、口の開き具合に左右差はないのかを診ます。
また口の開け閉めの際の関節雑音の有無なども診ます。
これらの検査の際に異常などが見られた場合には、
関節周辺やそれに付随する筋肉などを触診して痛みや張り具合などを確かめます。
また顎関節症は身体の状態だけでなくストレスなども関係しているとされてますので、
必要に応じてストレスチェックや心理テストなども行われます。
★顎関節症の一般的な治療法
顎関節症の治療は整形外科などではなく歯科口腔外科での治療が一般的です。
治療は主に就寝中の歯ぎしりや食いしばりを防止するためにスプリント(マウスピース)による治療を行います。
症状がひどい場合は消炎鎮痛剤や非ステロイド性抗炎症薬などによる薬物療法も行われます。
★当院の治療法
当院では微弱電流治療器などを用いて咬筋や側頭筋など顎関節を動かして口の開閉に関与する筋肉をほぐすとともに、
顎関節の中にある関節円板のずれに関しては徒手療法によって関節円板のずれを矯正します。