オスグッド・シュラッター病について
★オスグッド・シュラッター病とは
小学生から中学生にかけての主にスポーツをやっている男児に多く見られ膝のオーバーユースなどによって起こる、
成長期スポーツ障害による代表疾患で、「オスグット病」とも言われます。
★オスグッド・シュラッター病の原因
足の筋肉の中で最も大きな大腿四頭筋は大腿部前面にあって膝の膝蓋骨を介して脛骨粗面に付着して停止します。
小学生から中学生までの間はまだ骨が成長途上で柔らかいために、
サッカーやバスケットなどのスポーツで膝の曲げ伸ばしを繰り返していると、
付着部である脛骨粗面が引っ張られることによって柔らかい成長軟骨が剥離したり、
痛みや骨の隆起がみられたりします。
★オスグッド・シュラッター病の症状
脛骨粗面の隆起や腫れ、痛みなどがあります。
痛みは膝を動かした際に現れ、休むと和らぐことが多いです。
★オスグッド・シュラッター病の検査法
脛骨粗面の隆起や患部を押した際の痛みなどによって診断されます。
またX線検査や超音波検査などで脛骨粗面の腫れや剥離を確認します。
★オスグッド・シュラッター病の一般的な治療法
成長期に一時的に見られる疾患であるために通常は成長とともに自然治癒します。
その他にも痛みがなくなるまでの安静や患部へのアイシング、
症状の悪化を防ぐための大腿四頭筋のマッサージなどがあります。
★当院の治療法
当院では大腿四頭筋腱である膝蓋靭帯の付着部である脛骨粗面への負担を和らげるために、
マッサージによって大腿四頭筋の筋緊張を緩めるだけでなく、
膝蓋靭帯を介している膝蓋骨を動かすことによって膝蓋靭帯の付着部である脛骨粗面への負担を和らげます。
また必要に応じて膝や大腿四頭筋にテーピングをして症状の緩和をはかるとともに膝の動きをサポートします。