シンスプリントについて

★シンスプリントとは

過労性脛部痛、脛骨疲労性骨膜炎または脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれており、

ランニングやジャンプなどを過度に繰り返すことによって、

主に前脛骨筋、後脛骨筋、長趾伸筋、長趾屈筋などの付着部が引っ張られることによって起こる骨膜の炎症です。

なお前脛骨筋、長趾伸筋などの脛骨前面外側の筋肉によって引き起こされるのを全外側シンスプリント、

後脛骨筋、長趾屈筋などの脛骨後面内側の筋肉によって引き起こされるのを後内側シンスプリントと呼びます。

★シンスプリントの原因

先ず原因として挙げられるのは過度の運動、いわゆるオーバーユースです。

その他にも誤ったフォームによる運動、地面の固いグランドや路面での練習、

薄くて硬いシューズの使用(踵の摩耗などによる)、足関節の柔軟性低下や下肢の筋力不足、

О脚、回内足、偏平足などの下肢の形態異常などによる衝撃緩衝機能の低下などがあります。

特にまだ運動に慣れてなくてきちんとフォームの定まっていない新人部員に春先によく起こりやすいため、

陸上競技においては「陸上競技の五月病」または「初心者病」「素人病」とも呼ばれています。

★シンスプリントの症状

初期の段階では運動時もしくは運動後に脛骨内側の中央から下方3分の1にかけてズキズキとした痛みや圧痛が生じます。

症状が進行すると安静時にも痛むようになり、次第に歩行困難になります。

★シンスプリントの検査法

主に問診と身体観察、患部を圧迫することによる疼痛誘発検査などを中心に診断を行いますが、

脛骨周囲の骨膜の腫れを確認するために超音波検査を行うこともあります。

また症状が長引く場合には疲労骨折との鑑別のために、

再度X線検査やMRI検査、骨シンチグラフィー検査が行われることもあります。

★シンスプリントの一般的な治療法

先ずはシンスプリントの原因となる運動を休止して安静にするとともに、

アイシングやマッサージ、消炎鎮痛剤、湿布などで炎症を抑えることによって痛みの軽減を図ります。

また偏平足や回内側などの足の形態異常がある場合には足底板(インソール)を用いて足底のアーチを補強することによって、

患部への負担を軽減します。

★当院の治療法

当院では微弱電流治療器を用いて患部の痛みや炎症を抑えるとともに、

整体治療によって固くなっている筋肉をほぐして症状の改善を図ります。

また偏平足や回内足などの足の形態異常がある場合には、

テーピングを用いて足底のアーチを補強することによって患部への負担を軽減します。

О脚に関してはその原因となっている股関節や膝関節の変形を徒手矯正することによって症状の改善を図ります。

★シンスプリントの予防法

運動前後やお風呂上りにふくらはぎの筋肉のストレッチやマッサージをおこなうことによって、

普段から下肢の筋肉を柔軟にしておきます。

また運動後に痛みが出た場合はアイシングをすることによって炎症を抑えます。

あと正しい姿勢でスポーツを行うように意識するとともにクッション性のあるシューズを使用しましょう。

扁平足や回内足などの足の形態異常がある場合には足底板(インソール)を用いることによって、

体の負荷が一部に偏らないようにしましょう。

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