ばね指について
★ばね指とは
50~70歳に好発し男性よりも女性に多く発症します。
弾発指または絞扼性腱障害とも呼ばれており、特に拇指と中指に多く、
手の指を曲げる筋肉の腱が肥厚することによって、
指を曲げる際に腱鞘に引っかかって指の曲げ伸ばしがスムーズにいかなかったり、
強い力を加えて伸ばそうとした際に「カクン」と跳ねるように伸びたりします。
★ばね指の原因
パソコン仕事や手作業などの使い過ぎによる腱の肥厚による引っかかりが主な原因ですが、
女性の場合ですと妊娠出産期や更年期に腱鞘の炎症を修復する働きがある、
女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量の減少によって、
腱鞘の炎症を修復できずにばね指を発症することも多くあります。
また糖尿病の方も結合組織に変性を起こしやすいので発症のリスクが高いほか、
関節リウマチや透析患者も発症リスクが高いとされています。
★ばね指の予防法
一番の予防はやはり手の酷使を避けることですが、
なかなかそういうわけにもいかずに使い過ぎて痛みなどが出た際には、
氷嚢や保冷剤などで冷却(アイシング)などをするのがお勧めです。
また指をストレッチして腱の緊張を緩和することや温めるなどして血行を良くしておくことも予防効果があります。
★ばね指の一般的な治療法
まず安静にするのが一番ですが、
治療法に関しては局所へのステロイド注射、ステロイド注射を繰り返しても再発する場合には、
引っ掛かりが生じている腱鞘を切り開く腱鞘切開手術を行う場合もあります。
★当院の治療法
当院では微弱電流治療器を用いて固くなった組織を柔らかくすることによって腱が腱鞘を通るさいの引っ掛かりを改善します。