五十肩、四十肩について
★五十肩、四十肩とは
五十肩、四十肩とは医学的には肩関節周囲炎と呼ばれていて肩関節の痛みや運動障害などが現れます。
五十肩、四十肩は主に50歳代を中心とした40~60歳代に多くみられますが、
まれにそれ以外の年代の方にも見られることがあります。

★五十肩、四十肩の原因
五十肩、四十肩に関しては明らかな原因は分かっていませんが、
加齢に伴って骨、軟骨、靭帯、腱などの関節の組織に炎症などが起こることによって生じるのではないかと考えられています。
★五十肩、四十肩の症状
五十肩、四十肩の症状は、その進行度合いに応じて急性期、慢性期、回復期の3つに分けられます。
①急性期
発症してから約2週間までの間を急性期とよびます。
急性期においては運動時のみならず安静時や夜間においても肩に痛みが現れます。
しかし、だからといって痛みを気にしてあまり動かさないようにすると、
関節包が癒着することによって肩の動く範囲がだんだんと狭くなる原因になることもあります。
②慢性期
急性期を経て慢性期に入ると肩の痛みは徐々に軽減していきますが、
この時期はまだ肩の動く範囲は狭いままでこの状態は約6か月ぐらい続くとされています。
③回復期
慢性期に入って半年ほど経過すると回復期に入ります。
回復期に入ると肩の痛みや動く範囲が徐々に回復していきます。
★五十肩、四十肩の検査法
まずは触診をして患部を直接触るとともに実際に関節をどこまで動かせてどこに痛みが出るのかを確認します。
病院では触診や関節の可動域テストの他にもレントゲンやMRI検査、超音波エコー検査なども行われます。
★五十肩、四十肩の一般的な治療法
運動療法ではストレッチや振り子運動などで肩関節の緊張をほぐすとともに痛みを緩和し、
関節の可動域を広げることを目的とします。
また急性期において痛みが激しく、かつ熱を持っているような場合には、
アイスパックなどで患部を冷やして炎症を抑える「寒冷療法」を行います。
それ以外ではホットパックやマイクロ波といった機器を使った温熱療法によって患部を温めることにより、
患部の血行を良くして治癒を促進するとともに痛みを緩和します。
★当院での治療法
当院では微弱電流治療器を用いて炎症を起こしている組織の回復をはかるとともに、
さらに整体治療によって肩関節の可動域を広げます。

